ふるさと納税 控除上限額・還付額 シミュレーション
ふるさと納税は「年収・家族構成」によって寄付できる上限額が変わり、上限を超えると自己負担2,000円が増えてしまいます。本ツールでは、給与年収・配偶者の有無・扶養人数の3つから、年間の控除上限額と「所得税還付/住民税基本控除/住民税特例分」の内訳を即時に表示します。年末調整前の検討用にお使いください。
計算機
入力
源泉徴収票の「支払金額」相当。
高校生・大学生・無職の親など。15歳以下の子は控除対象外(児童手当の対象)。
計算結果
ふるさと納税 控除上限額(年間)
¥62,408
還付・控除の内訳(上限まで寄付した場合)
- 所得税からの還付(4〜5月)
- ¥6,168
- 住民税の基本控除(10%分)
- ¥6,040
- 住民税の特例控除(残り)
- ¥48,200
所得税率 10%(限界税率)。住民税は所得割10%(自治体により標準値)。 ワンストップ特例を使う場合は所得税還付分も住民税控除に組み込まれ、寄付翌年6月から12回で控除されます。
※ 本計算は基礎控除・配偶者控除・扶養控除・社会保険料控除(年収14.4%固定)のみを織り込んだ概算です。 住宅ローン控除1年目・医療費控除・iDeCoなどがある場合は上限額が本計算より下がる可能性があるため、 上限の8〜9割を実際の寄付目安にすると安全です。
この計算機でわかること
ふるさと納税は「上限額の範囲内なら自己負担2,000円で全国の自治体に寄付でき、返礼品をもらえる」制度です。本計算機では以下の3点を即時に表示します。
- 年間の控除上限額 — 給与年収・配偶者・扶養人数から、自己負担2,000円で済む寄付額の上限を算出
- 還付・控除の内訳 — 所得税からの還付(4〜5月)/住民税の基本控除/住民税の特例控除(メインの控除部分)の3つに分けて可視化
- 適用される所得税率 — 限界税率(5〜45%)
「還付額」と「上限額」が混同されがちですが、ふるさと納税は 「寄付額 − 2,000円」がそのまま戻ってくる 制度です(上限内なら)。本ツールはその3つの戻り方の比率も含めて、年末調整前の検討材料にお使いください。
計算式の根拠
1. 控除上限額の計算式(簡易版)
総務省「ふるさと納税の概要」のとおり、控除上限額は次のように計算されます。
控除上限額 = (住民税所得割額 × 20%) ÷ (90% − 所得税率 × 1.021) + 2,000円
- 住民税所得割額: 課税所得(住民税ベース)× 10%(標準税率)
- 所得税率: 課税所得(所得税ベース)に応じて 5〜45% の限界税率
- × 1.021: 復興特別所得税(2013〜2037年)
2. 課税所得の算出(給与所得者)
国税庁「No.1410 給与所得控除」の表を使い、給与年収から給与所得を算出。そこから以下を引いて課税所得を出します。
- 基礎控除: 所得税 48万円・住民税 43万円
- 配偶者控除: 所得税 38万円・住民税 33万円(年収103万以下の配偶者)
- 扶養控除(一般): 所得税 38万円・住民税 33万円 × 16歳以上の人数
- 社会保険料控除: 給与年収 × 14.4%(推定値)
3. 還付・控除の3つの内訳
所得税還付 = (寄付額 − 2,000) × 所得税率 × 1.021
住民税基本控除 = (寄付額 − 2,000) × 10%
住民税特例控除 = (寄付額 − 2,000) × (90% − 所得税率 × 1.021)
→ ただし住民税所得割額 × 20% を上限とする
3つの合計が「実質負担2,000円」を引いた寄付額と一致するように設計されています。
入力項目の補足
- 給与年収(額面): 源泉徴収票の「支払金額」と一致させてください。手取りではありません。
- 配偶者: 年収103万円以下の配偶者がいる場合のみ「あり」。共働きで配偶者の年収が103万円超なら「なし」です。
- 扶養家族(16歳以上): 高校生(16歳以上)・大学生・無職の親などが対象。15歳以下のお子さんは児童手当の対象なので、扶養控除には含めません。
ケース別の例
ケースA: 年収500万・独身・扶養なし
入力: 給与年収 500万円、配偶者なし、扶養 0人
- 適用所得税率: 10%
- 控除上限額: 約 62,000円
- 内訳: 所得税還付 約 6,100円 / 住民税基本控除 約 6,000円 / 住民税特例控除 約 47,900円
最も多い読者層。月5,000円ペースで寄付すれば年間6万円に到達。返礼品が3割相当なら 1.8万円分の返礼品 が実質2,000円で手に入ります。
ケースB: 年収700万・配偶者あり・子1人(高校生)
入力: 給与年収 700万円、配偶者あり、扶養 1人(16歳以上)
- 適用所得税率: 10%
- 控除上限額: 約 80,000円
配偶者控除と扶養控除で課税所得が下がるため、年収700万独身の上限約11万円から3万円ほど下がります。
ケースC: 年収1,000万・独身・扶養なし
入力: 給与年収 1,000万円、配偶者なし、扶養 0人
- 適用所得税率: 20%
- 控除上限額: 約 180,000円
所得税率が上がると、所得税からの還付分も増えるため、上限額も急上昇。年18万円分の返礼品(5.4万円相当)が2,000円で手に入る計算です。
ケースD: 年収300万・独身
入力: 給与年収 300万円、配偶者なし、扶養 0人
- 適用所得税率: 5%
- 控除上限額: 約 29,000円
低年収だと住民税所得割が小さいので上限も小さくなります。それでも月2,500円ペースで寄付できれば9,000円相当の返礼品が2,000円で手に入る計算です。
よくある誤解・注意点
- 「上限額 = 戻ってくる額」ではない。上限まで寄付した場合、寄付額から自己負担2,000円を引いた金額が戻ってきます(還付+控除の合計)。返礼品はおおむね寄付額の3割なので、上限6万円なら「1.8万円相当の返礼品」と「58,000円の還付・控除」の組み合わせです。
- 「所得税還付」は確定申告した場合のみ。ワンストップ特例(5自治体以下、給与所得者で確定申告不要の方)を使うと、所得税還付分は住民税の控除に組み込まれます。最終的な控除総額は同じですが「現金で戻る感」は確定申告のほうが強いです。
- 住宅ローン控除1年目・医療費控除と併用するときは慎重に。住宅ローン控除(税額控除)があると所得税の還付分が圧縮されることがあります。本計算結果は 「他に控除がない給与所得者」の上限値 なので、住宅購入1年目の方は上限の80〜90%を寄付目安にしてください。
- 個人事業主・フリーランスは別計算。本計算機は給与所得者向けです。事業所得(収入−経費)から青色申告特別控除などを引いた課税所得をベースにする個人事業主は、ふるなび・楽天ふるさと納税の専用シミュレーターをご利用ください。
- 年末ギリギリの上限ぴったり寄付は危険。年収が見込みより下がる(賞与減・転職・休業)と上限も下がり、超過分が自己負担になります。10月〜11月に年収見込みが確定してから、本計算結果の8〜9割で調整するのが安全です。
- iDeCoや小規模企業共済の掛金は所得控除。掛金月額2.3万円のiDeCo会社員なら年27.6万円の控除があり、本計算機の上限額より2〜4万円下がります。
控除上限を増やす(合法的な)テクニック
ふるさと納税の上限額は「課税所得」を増やす(≒控除を減らす)と上がります。逆に言うと、節税策と組み合わせるときは優先順位が大事です。
- iDeCo / 小規模企業共済掛金 > ふるさと納税: iDeCoは所得控除なので、ふるさと納税の上限を下げます。iDeCo優先で組むのが基本(節税効果が大きい)。
- 医療費控除10万円超え > ふるさと納税: 医療費控除があるとふるさと納税の上限が下がるが、医療費控除のほうが還付効果が大きい。
- 賞与・残業代の見込み: 12月の賞与が想定より上がりそうなら、12月後半に追加寄付して上限を使い切る。
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参考にしたデータ
- 総務省 ふるさと納税の概要 — 制度の概要・控除上限額の計算式
- 総務省 ふるさと納税ポータルサイト — 各種公式資料
- 国税庁 No.1150 一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除) — 所得税からの寄附金控除
- 国税庁 No.2260 所得税の税率 — 限界税率の表
- 国税庁 No.1410 給与所得控除 — 給与所得の算出
注意事項
- 本計算機は基礎控除・配偶者控除・扶養控除・社会保険料控除(年収14.4%固定推定)のみを織り込んだ簡易計算です。住宅ローン控除1年目・医療費控除・iDeCo・生命保険料控除など個別の控除がある方は、本計算結果より上限額が下がることがあります。
- 社会保険料は給与年収の14.4%で推定しています。実際は加入する健康保険組合・年齢・賞与の有無で12〜16%の幅があり、源泉徴収票で確認するのが正確です。
- 計算結果は概算であり、税務上の助言ではありません。最終的な寄付額は、源泉徴収票が出てから(11月以降)に各ふるさと納税ポータルサイト(さとふる・ふるなび・楽天ふるさと納税)の詳細シミュレーターでも再確認してください。
- 高額所得者(年収2,500万円超)は配偶者控除に所得制限があり、本計算結果より上限額が下がる可能性があります。
- 退職金・一時所得・株式譲渡益などがある年は、本計算結果より上限が大きくなる場合があります。これらの所得がある方は税理士にご相談ください。
よくある質問
操作・計算根拠まわりでよく聞かれるポイント
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