FIRE 計算機 — 4%ルールで何歳に経済的自立できるか
FIRE(経済的自立・早期リタイア)に必要な資産と達成までの年数を、4%ルール(Trinity Study)に基づいて月単位の複利シミュレーションで算出。年間生活費・現在の資産・月の積立・期待利回りを入れるだけで、完全FIREとサイドFIREの両方の必要資産が出ます。Lean / Standard / Fat FIRE の判定、年別の資産推移まで一気に確認できます。
計算機
入力
全世界株インデックスの実質期待リターンは4〜5%が目安。
月の支出 × 12。リタイア後の現実的な生活費で。
Trinity Study 標準は4%。保守的に3〜3.5%で見直すと安全。
0でも可。副業や趣味収入で生活費を賄う想定。
計算結果
完全 FIRE
¥90,000,000
FIRE タイプ判定
Standard FIRE(標準・月20〜50万円)
資産推移(5年刻み)
- 0年後
- (30歳)
- ¥3,000,000
- 5年後
- (35歳)
- ¥8,966,908
- 10年後
- (40歳)
- ¥16,252,482
- 15年後
- (45歳)
- ¥25,148,143
- 20年後
- (50歳)
- ¥36,009,716
- 25年後
- (55歳)
- ¥49,271,659
- 30年後
- (60歳)
- ¥65,464,446
- 35年後
- (65歳)
- ¥85,235,784
- 40年後
- (70歳)
- ¥109,376,520
※ 取り崩し期のシークエンスリスク(最初に暴落が来ると枯渇確率が上がる)、公的年金、医療費、インフレは織り込まれていません。 最終判断は独立系FP(IFA)への相談を推奨。
この計算機でわかること
FIRE(Financial Independence, Retire Early — 経済的自立・早期リタイア)に必要な資産と、達成までの年数を月単位の複利シミュレーションで算出します。
- 完全 FIRE 必要資産 — 年間生活費 ÷ 取り崩し率
- サイド FIRE 必要資産 — 副収入で生活費の一部を賄った場合の削減版
- 達成年齢と達成までの年数 — 現在の積立ペースで何歳に到達できるか
- 年別の資産推移 — 5年刻みで資産がどう増えていくか
- FIRE タイプ判定 — Lean / Standard / Fat のどこに位置するか
「自分は本当に FIRE できるのか?」を、感覚ではなく具体的な数字で確認できます。
計算式の根拠
1. 必要資産(4%ルール / Trinity Study)
必要資産 = 年間生活費 ÷ 取り崩し率
例: 年間生活費360万円・取り崩し率4% → 必要資産9,000万円。
これは William P. Bengen が1994年論文「Determining Withdrawal Rates Using Historical Data」で提唱し、1998年の Trinity Study が再検証した 「資産の4%を毎年取り崩せば30年間枯渇しない確率が95%以上」 という経験則に基づきます。日本の場合、為替リスクとインフレを考慮して 3.5〜4%が現実的な保守ライン。
2. 達成シミュレーション(月次複利)
毎月の更新: 資産 = 資産 × (1 + 月利) + 月の積立額
月利 = 年利 / 12
これを最大50年(600ヶ月)回し、必要資産を超えた最初の月を達成タイミングとして記録します。年利4%は実質期待リターン(インフレ後)の保守値で、全世界株式インデックスの過去30年実績7〜9%から物価上昇2%・為替変動3%を引いた水準です。
3. サイド FIRE の必要資産削減
副収入が月10万円あれば年間120万円を運用で賄う必要がなくなり、必要資産は120万円 ÷ 4% = 3,000万円減らせます。
サイドFIRE 必要資産 = (年間生活費 - 副収入×12) ÷ 取り崩し率
副収入が大きくなるほど、リタイアまでのハードルは劇的に下がります。
4. FIRE タイプ判定
米国コミュニティ(r/financialindependence)の定義を日本の生活水準に調整:
| タイプ | 年間生活費 | 月額換算 | 想定ライフスタイル |
|---|---|---|---|
| Lean FIRE | 240万円未満 | 月20万円未満 | 地方移住・節約型 |
| Standard FIRE | 240〜600万円 | 月20〜50万円 | 都市部標準・趣味あり |
| Fat FIRE | 600万円超 | 月50万円超 | 都心・余裕志向・旅行多 |
ケース別の例
ケース1:30歳・新NISA満額・年4%・月20万円生活
- 現在資産 300万円、月の積立 8万円、期待利回り4%、年間生活費360万円(月30万円)
→ 必要資産9,000万円、達成は約30〜33年後(60〜63歳)。フルタイムは続けつつ60歳でアーリーリタイアという現実的なライン。
ケース2:35歳・高所得・FIRE加速
- 現在資産1,500万円、月の積立 25万円、期待利回り5%、年間生活費480万円(月40万円)
→ 必要資産1.2億円、達成は約20年後(55歳前後)。高給与+高い貯蓄率なら50代前半 FIRE が射程に入ります。
ケース3:40歳・サイドFIRE 戦略
- 現在資産2,000万円、月の積立 12万円、期待利回り4%、年間生活費360万円、副収入月10万円
→ 完全FIRE必要資産9,000万円・達成約25年後 vs サイドFIRE必要資産6,000万円・達成約17年後(57歳)。副業を続ける覚悟があれば10年早くリタイアできる構図がよく見えます。
よくある誤解・注意点
「4%ルール」は永遠に資産が減らないという意味ではない
4%ルールは「30年間枯渇しない確率が95%以上」というだけで、資産が無限に増え続ける保証はありません。30年経つと元本が大きく目減りするケースもあり、長寿(90歳以上)想定なら3〜3.5%まで下げる方が安全です。
シークエンス・オブ・リターンリスク
リタイア直後の数年で大きな暴落(例: -30%)が来ると、4%取り崩しでも枯渇確率が一気に40%超に跳ね上がります。本計算機は期間平均の年利4% を前提とするため、このリスクは織り込まれていません。リタイア初年度は支出を絞る・キャッシュバッファを2年分持つ等の対策が必須。
公的年金・退職金の織り込み
本計算機は年金・退職金を織り込んでいないため、結果は 保守的(必要資産が大きめ) に出ます。65歳以降の年金が月15万円見込めるなら、その分は実質的な「副収入」として扱えます。ただし将来の年金水準は不確実なので、計算上は織り込まない方が安全です。
インフレと為替
本計算機の年利4%は実質期待リターン(インフレ後)の保守値です。名目リターン7%・インフレ2%・為替変動1%という前提で4%を採用していますが、長期インフレが3%超に上振れする場合は実質リターンが落ち、必要資産も増えます。
健康保険・税金
リタイア後は会社の健康保険から国民健康保険に切り替わり、月3〜5万円の保険料が発生します。住民税も年30〜50万円程度かかります。本計算機の「年間生活費」にはこれらを含めて入力してください。
関連計算機
- 副業の確定申告 必要判定 計算機 — サイドFIRE のための副収入が課税対象になるか確認
- 副業手取り計算機 — 副収入の手取りを正確に計算してサイドFIRE 副収入欄に入力
- 子育て費用 0-18歳 計算機 — 子育て期間中のFIRE 達成は教育費を別軸で考慮
- 賃貸 vs 持ち家 計算機 — FIRE 後の住居費は賃貸・持ち家どちらが有利か
参考にしたデータ
- William P. Bengen (1994) "Determining Withdrawal Rates Using Historical Data", Journal of Financial Planning — 4%ルールの原典
- Cooley / Hubbard / Walz (1998) "Retirement Savings: Choosing a Withdrawal Rate That Is Sustainable", Trinity University — 4%ルールの再検証(Trinity Study)
- 金融庁「資産形成の手引き」 — 長期積立分散投資の前提
- 投資信託協会「投資信託統計」 — 全世界株式インデックスの参考リターン
- 厚生労働省「公的年金財政検証」 — 年金なし前提の保守設計の根拠
- MSCI ACWI 過去30年平均リターン約8%(名目) — 期待利回り4%の算定根拠(インフレ・為替変動を控除)
免責事項
本計算機は数学モデルに基づくシミュレーションであり、特定の金融商品や投資戦略を推奨するものではありません。実際のリタイア判断には、独立系FP(IFA)・税理士への相談を強く推奨します。投資は元本割れリスクを伴います。過去のリターンは将来のリターンを保証しません。
よくある質問
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