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新興・テック更新 2026年4月27日

AI画像生成 電気代計算機|Stable Diffusion対応

Stable Diffusion / SDXL / Flux等をローカルGPUで動かす場合の電気代を、GPU別の実測消費電力(TDP×85%)・1枚生成時間・電気代単価から試算。RTX 3060〜5090までの10機種を内蔵し、自分の実測値で上書きも可能。1枚あたり/1日/月/年の電気代と、商用API(DALL-E 3で約6円/枚)との比較目安が出ます。

計算機

入力

枚/日

ガッツリ使う日と使わない日の中央値で。

秒/枚

A1111 / ComfyUI コンソールの「Time taken」を入れると優先。0なら GPU 中央値。小数可。

円/kWh

領収書の単価を入れると優先。0なら 31円/kWh(公正取引協議会目安)。

W

CPU・マザボ・メモリ・SSD等の生成中の追加消費。50〜120Wが目安。

計算結果

月間電気代(30日換算)

¥48

年間: ¥588 / 1日: 1.61

1枚あたりの内訳

消費電力量
0.52Wh
電気代
0.02
商用API比較(DALL-E 3 約6円)
300倍安い

適用パラメータ

GPU 消費電力
170W
1枚生成時間
11
電気代単価
31円/kWh

※ GPU実消費電力は TDP × 0.85 の中央値。Power Limit を絞ったり Undervolting すれば 70%まで下げられます。 部屋の冷房代・GPU初期費用の減価償却は別計算です。

この計算機で何がわかるか

Stable Diffusion / SDXL / Flux 等を ローカルGPU で動かしている(または検討している)人が、毎日の生成枚数とGPUの種類から「実際の電気代」を試算できる計算機です。商用API(DALL-E 3 / Midjourney等)と比較して、自分のローカル運用が本当に安いかを判断するための数字を出します。

結果は 1枚あたり / 1日 / 月 / 年 の電気代に加えて、1枚あたりの消費電力量(Wh)も出します。GPUのTDPだけでは推測できない「実環境での電気代」を可視化します。

計算ロジックの根拠

電気代 = 消費電力(W) × 生成時間(秒) ÷ 3600 ÷ 1000 × 単価(円/kWh)

Wh(ワット時)→ kWh(キロワット時)に換算して電気代単価をかけるシンプルな式です。

  • 消費電力(W):GPUのTDP × 0.85(実測値の中央値)
  • 生成時間(秒):SDXL 1024×1024 / DPM++ 2M / 25steps の標準条件
  • 単価:公正取引協議会の新電力目安単価 31円/kWh(2026年)

GPU別 消費電力 × 生成時間(標準シナリオ)

GPU実消費電力(W)1枚生成時間(秒)1枚あたり消費電力量(Wh)1枚電気代(31円/kWh)
RTX 3060145281.130.035円
RTX 3070187221.140.035円
RTX 3080272151.130.035円
RTX 3090297131.070.033円
RTX 406098230.630.019円
RTX 4070170110.520.016円
RTX 408027280.600.019円
RTX 409038050.530.016円
RTX 50803063.50.300.009円
RTX 50904892.50.340.011円

面白いのは、世代が新しい方が「1枚あたりの電気代が安い」点。RTX 3060 と RTX 4070 では消費電力が違うのに、1枚あたりはほぼ同じ。RTX 5080 / 5090 はさらに半額レベルに下がります。これは新世代GPUの電力効率(FP16 / FP8 量子化対応)が桁違いに良いためです。

PC本体(CPU・メモリ等)は別途加算

GPU以外にCPU・マザーボード・メモリ・SSD等が 生成中に追加で50〜120W 消費します。本計算機では「PC本体追加消費電力」欄に加算できます。Ryzen 7 7700X + 32GBメモリ + NVMe SSD の構成で +80W が目安。

入力項目の補足

  • GPU:実装している(または検討している)GPUを選択。
  • 1日の生成枚数:典型的な使い方で、ガッツリ使う日と使わない日の中央値で。
  • 1枚生成時間 上書き:Automatic1111 / ComfyUI コンソールの「Time taken: X.X sec」を入れてください。0なら GPU 中央値。
  • 電気代単価 上書き:契約電力会社の領収書で実単価を確認。0なら 31円/kWh。
  • PC本体追加消費電力:GPUのみなら0、現実的には50〜100W加算がおすすめ。

ケース別の例

ケース1:副業で AI イラスト販売・RTX 4070 で1日200枚生成

  • GPU: 170W × 11秒/枚 = 1870Ws ≒ 0.52Wh/枚
  • 1枚電気代: 約0.016円
  • 1日電気代: 約3.2円
  • 月電気代: 約97円
  • 年電気代: 約1,168円
  • 電気代は無視できるレベル。商用APIと比較すると圧倒的に安い

ケース2:商用利用・RTX 4090 で1日2,000枚生成(業務用途)

  • GPU: 380W × 5秒/枚 = 1900Ws ≒ 0.53Wh/枚
  • 1日電気代: 約32.6円
  • 月電気代: 約979円
  • 年電気代: 約11,901円
  • 業務利用でも電気代は月1,000円以下。GPU初期費用の30万円は5年で減価償却すれば月5,000円なので、合計でも月6,000円程度

ケース3:型落ちGPU・RTX 3060 で趣味用途・1日50枚

  • GPU: 145W × 28秒/枚 = 4060Ws ≒ 1.13Wh/枚
  • 1枚電気代: 約0.035円
  • 月電気代: 約53円
  • 古い世代でも趣味レベルなら年600円程度。電気代を理由にGPUを買い替える経済合理性は薄い

商用 API との比較目安

サービス1枚単価月3,000枚の場合
DALL-E 3 API(HD品質)約6円18,000円
Stable Diffusion API(Stability AI)約3円9,000円
Midjourney Standard固定3,000枚/月月30ドル≒4,500円
ローカル RTX 4070約0.02円月48円(電気代のみ)
ローカル RTX 4090約0.02円月49円(電気代のみ)

ローカル運用は 電気代だけなら商用APIの1/100〜1/1000。ただしGPU初期費用(RTX 4070で10万円〜、4090で30万円〜)の減価償却を考えると、月3,000枚未満なら商用APIの方が総コスト安。月1万枚以上生成する人ならローカル一択です。

よくある誤解・注意点

  • 「TDP=実消費電力」ではない:TDPはサーマル設計上の最大値、実測は80〜90%が中央値です。
  • Power Limit を下げると劇的に効率化:MSI Afterburner で 70% に絞ると性能-15%・消費-30%、コスト効率が大きく改善します。
  • バッチ生成で電気代が下がる:4枚同時生成(VRAM 16GB以上必要)で1枚あたり時間が30%短縮、電気代も比例して下がります。
  • 深夜電力プランで1/3に:夜間21〜31時8〜12円のプランなら、まとめて夜間生成で電気代が大幅に下がります。
  • 冷暖房の電気代は別:GPUを長時間動かすと部屋が暑くなり、夏場のエアコン代が増えます。これは別計算。

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よくある質問

操作・計算根拠まわりでよく聞かれるポイント